なぜかふっと6年前に他界した父と急に小雨が降り始めたので1枚のハンカチを広げ頭をくっつき合わせるようにして歩いた思い出が蘇ってきました
40年以上も前の思い出です
口数少なく優しい父で怒られた記憶はありません
その分母は口うるさく手も出てきて怖かったですけどね
その頃父は体を壊し入院中に始めたのがクロスステッチでした
見舞いに行くといつもベッドの上にあぐらをかいて刺繍をしてました
私が就職で上京するときに持たせてくれたのがベッドカバー
今も大事にとってあります
父の影響で始めたクロスステッチも私が結婚して里帰り出産で帰ったとき
暇な私に勝てるはずもないのに仕事から帰ってくると「どこまで進んだ?」と父も早速あぐらをかき刺繍を始めます
父は刺繍するだけ母が形にしました
作品は数知れず、額やカバー類(ソファもテーブルも電話機も姿見も家電類も···)
定年後は漢字クイズやナンプレにはまりどうしてもわからないとFAXでこの漢字の読みを教えてくれと難問がきました
もちろん私に読めるはずもないのですがこっちには強力助っ人パソコン君があります
調べて回答してましたね
そのうちナンプレも同じ雑誌を買いFAXで答え合わせをして投稿、全問正解者の欄に福岡県父の名、神奈川県私の名を確認するのが楽しみでした
20年以上も人工透析を続け最期は認知症を発症、それでも85歳で亡くなるまで物静かな父でした
お棺には向こうでもできるように漢字クイズとナンプレの本を入れました
またナンプレ始めてみますかね